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町田ひらく『町田ホテル』『あじあの貢ぎもの』
町田ひらくに対してのレビューなんかを見ていると、どうも「鬼畜」だとか「陰惨」だとか言う人いるが、私はそうは思わない。むしろ、町田のロリコン描写はなんとも「あまあま」である。

「あまあま」と私が言う理由は三つだ。

一つめは、鬼畜な性描写がちっとも描かれていないこと。
今回、男友達に勧められて『町田ホテル』と『あじあの貢ぎもの』を読んだが、私が見る限りそのどちらにもそれが描かれていなかった。「わー、女の子が酷い目にあう!」と思うと話がそこで終わったり、そう思ってページをめくるともう行為が済んだ後だったりする。そして、性描写が細かく描かれるときは、むしろ女の子と大人の男が「合意の上」で性交するときだけである。

二つめは、町田の描く女の子が、実は大人の女であること。
もちろん外見的にではなく内面的にだが。彼女たちは男に犯されながら性行為というものが何なのかを知っているし、どうすれば相手が喜ぶかを知っている。ときには行為を受け入れたり、軽くあしらったりもする。

三つ目は、町田の徹底されたフィクション性。
普通エロ漫画というものは、現実で妄想することをそのまま紙面に書きつづる。だからありえない状況がさも現実化のように描かれる。しかし、町田の作品の場合は、その現実世界と妄想世界という構造がそのまま漫画の中に取り込んでしまうのだ。フィクションの階層が一段階上げられるのである。町田の作品は、漫画のなかでなお、男たちは妄想する。そうした幾枚にも重ねられたフィクションの薄膜が、現実の鬼畜さを見にくくさせている。

もう一つ、町田の作品について言われることは描かれる男の「絶望」とか「苦悩」についてである。
しかし、私に言わせればそんなフィクションに対する絶望とか苦悩なんて、オナニーで一発抜いた後に、たまらなく湧き起こる「虚しさ」とか「情けなさ」にすぎないと思う。そして、「なんであんな酷い妄想しちゃったんだろー」なんていって頭を抱えるのだ。
そんな自慰後の虚無感が作品の全面にちりばめられている。

そうして、絵的な鬼畜さの欠落と、相手の少女が本当は成熟した大人の女であること、妄想だけなら罪じゃないということが、そんな虚無感と自虐感を少なくするのだ。
町田の作品は、作品に描かれる男と、それを見ている読者に対してあまあまなのである。

なんて言って、さも批判したみたいだけど、そんな緻密で大胆な構造がきっと町田ひらくのおもしろさなのです。


町田ひらく
『町田ホテル』
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町田 ひらく

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一応、成年コミックです。
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【2005/11/12 14:26】 マンガを読んで | トラックバック(0) | コメント(0) |
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